週刊ガスキー

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読んだ漫画 オムニバス/漫画の形式について考える

 

 30人クラス全員が百合のオムニバスという帯とタイトルでジャケ買いをしたが、結局9月の今まで積ん読状態だった。感想ですが、恋愛漫画とオムニバス形式は相性が最悪だという持論をより強固にする結果になった。

 

恋愛系でのオムニバスは「初恋限定。」「iショウジョ(+)」は読んだことがあるがやはり恋愛マンガでオムニバスやるにはハードルが高すぎる。

 

恋愛に発展するまでのストーリーを描くにも尺は足りてないしサクっと一人やったらまた次のキャラに移行してしまうのでもうキャラを覚える前に次へ次へと移っていく。『初恋限定。』ではおねショタしか記憶にない。もうキャラ名でもストーリーでもなんでも無く、その属性としての記号しか覚えてない。

 

ゆりづくしでは特にそれが顕著で、キャラクターの名前を覚えることは徳川15大将軍を覚えるよりも難しい。CPだが、委員長/不良 ネガティブ/ポジティブ お嬢様/大和撫子 霊感/占い 文豪/絵描き と見事に逆属性同士のCP構築になっているだけなので特に目新しさはない。

そしてストーリー面ではやはり恋愛に発展するまで~の部分はほぼ存在せず、恋愛面というよりカプ同士での絡みやギャグを中心にした構成になっているので「やがて君になる」「はなにあらし」のような純粋純血一点集中型の深みのある百合や「悪いが私は百合じゃない」「趣味のラブホテル」のようなギャグやネタ特化の百合漫画とは遠く及ばないという印象しかない。

 

オムニバス形式をとっている漫画で特に好きなのは「レベルE」「茄子(黒田硫黄)」「娘の家出」くらいなもので数がまず少ない。「なるたる「ぼくらの」はオムニバスに含まれるのだろうか。各キャラの視点で死ぬまで書ききっているから含まれるのか。ならその2つも入れよう。

 

なんにせよオムニバス・アンソロ・スピンオフの漫画に良い思い出というものは少ない。良い漫画は記憶に鮮烈に残るくらいのシナリオやセリフがあったりするものだが、ない漫画にはとことん無い。