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2020/6/23 劇場版SHIROBAKOを見に行った

劇場版SHIROBAKOを見に行った。

 

本当は公開初日とかに行きたかったが映画を見に行く時間が取れず、もたもたしているうちにコロナだ自粛だで行く機会が設けられなかったのでこんな遅くになってしまった。地元では25日に公開が終わる。本当に滑り込みになってしまった。

 

劇場版の流れはアニメ2期から4年後、大円満で終わったアニメのその後なのにも関わず重い空気から始まる。制作の失敗(武蔵野アニメーションは悪くないと思うのだが)により社長が辞任、今までたくさんいたメンバーの殆どが他の会社に転職、監督に昇進、腐って仕事しなくなるなど皆バラバラになっている。

ここまででかなりヘコむのにあれだけ苦労して作った第三飛行少女隊がお色気志向の糞アニメで二期が作られてるところで「もうやめてくれ!あんまりだ!」と大声で叫んでしまった。幸い放映終了間近な上にコロナの影響で観客は自分の他にカップルが一組しかいなかったので他人に対する迷惑は最小限に留まっていた。

 

後の流れはアニメSHIROBAKO然り、制作が投げ出された劇場版アニメを作ろうという流れで再起と再会と再建の物語が繰り広げられた。

 

良く言えばアニメSHIROBAKOの顧客が求めていたもので、悪く言えば焼きましということになる。

 

後は感想を書いていく。映画評論家みたいな的確で痛快で気の利いたレビューは書けそうにも無いので適当に流しで読んでほしい。

 

5年ぶりにSHIROBAKO新作を見た感想としては「良かった」し「面白かった」という当たり障りのない感想になってしまう。お仕事アニメという派手なアクションも熱々の恋愛劇も壮大なSF設定も無いアニメだったSHIROBAKOが毎週放送されていた時は、週毎の区切りで一体これからどうなっちまうんだ、上手く行ってよかった、ずかちゃん・・・・声優の仕事決まってよかった・・・りーちゃんも・・・・成長していく姿が毎週見れて嬉しいよ・・・と怒涛のカタルシスから開放されていく流れが脳裏に焼き付いて中毒のようになっていた。

映画になるとやはりその波を作るのは容易ではないなと感じた。週毎の区切りで波状攻撃のようにトラブルやその解決やまた新しいトラブルがドカドカ24回流れ込んでくるのに対して、映画は120分アニメでいうと大体5話分の尺しか無い。実際パートで分けると

-①最初の武蔵野アニメーションの崩壊っぷり

-②それぞれの4年経った現状の、上手く行ってなさ

+③オリジナル劇場映画を作ろうという機運

+④宮森ミュージカル

+⑤出向していた仲間たちとの再会と再建

-⑥シナリオが上手く行かない

-⑦劇場映画の元請けがなんかゴネる

+⑧それの解決

-⑨なんかラストが上手く行かない

+⑩それの解決からのエンディング

と序盤にデカいマイナスを持ってきてあとはそれを打ち消すプラス、小粒なマイナスとそれの解決といった具合にカタルシスだのフラストレーションがあまり貯まらないうちに解決となっていくので中盤終盤はあまりハラハラがなかった。

それでも1~3までに30分以上は使っていたと思うので序盤のストレスの掛け具合は良かった。できれば「外に出ていってしまった元社員達」の説明をしている時にそれぞれがどこで何をしているのかのビジュアルが欲しかった(名前が出てくる時に仕事をしているワンカットとか)

 

すごいなと思ったのはラストシーンの差し替え。明らかに120分強のオリジナルアニメ映画でそのモブレベルのキャラでバトルシーンを描くのか木下監督!?と思ってたラストが劇的に良くなってたところだ。劇中で聞くシナリオがぶっ飛んでるくらい頭おかしいシナリオの話しかしないし(納豆とかビート板で空飛ぶとか)キャラはモブだしヤバい要素しか無いだろと思ってたアニメでもなぜかグッと来た。カタルシスの開放の部分がSHIROBAKO本編と被ったのか、演出と効果が良ければシナリオもキャラも関係なく”良いものだ”と思わせるチカラをそこで感じた。

 

4期お待ちしています。

 

 

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