週刊ガスキー

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CryptoSpells(クリプトスペルズ) ~終焉~

10月1日 TCG界に彗星のごとく現れた日本発ブロックチェーン搭載TCG 

 

”Cryptospells”

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1日の間に

遊戯王MtGの画像無断転載疑惑」

「カードイラスト自体も他ゲー転載疑惑」(天空のクリスタリアからの購入・流用と4日に発表)

「4マナ6点のコモンスペル買占めユーザーの登場」

「予告なしの画像削除」

「2日から3日に急なメンテの開始」

 

と、怒涛の事件を起こし

 

そして4日深夜、

medium.com

を発表しその命を燃やした・・・

 

惜しむべし竜頭翻かえって蛇尾と成る。

 

デジタルカードゲームに希少価値を与えよう

というアイディア自体は良かったのに、どうしてこうも地獄のような大惨事になったのか

 

 

  • サービス内容ゲームシステムについて
  • 品質の担保
  • 内部管理体制
  • ロードマップ

 

  • サービス内容 ゲームシステム

>>ハースストーンとシャドバとDQライバルズを足して3で割ったシステム、という発表はあった。

しかしカードゲームで一番肝心な「カードの投入上限枚数」の明記は一切無かった。デッキ枚数は30枚という規定は明記されていたが、同名カードは何枚まで入れられるのか(ハースストーンは同名は2枚まで、レジェンドは1枚まで シャドウバースはレア度関係なく同名3枚、一部ルールで1枚まで といった決まりがある)というルールは一切どこにもかかれていなかった。

公式ツイッターでも質問を募集していたが、この質問には答えていなかった。

 

カードの発行上限があるにもかかわらず、何枚まで使えるのか全く分からないままユーザーに購入を迫ってくるというユーザー完全無視の運営スタイルには驚かされる。

 

  • 品質の担保

>>ナーフ・エラッタはすべてユーザー投票で決めるというある意味運営が運営してないなげっぱなし運営をコンセプトにしてたためもちろんユーザー(予定者)からボコボコに叩かれる。そら自分が買い占めたカードをナーフして弱くしたら売れなくなるんだからナーフするわけが無いし、逆に買い占められたカードを弱くしようと投票したら品質なんてコロコロ変わる。ブロックチェーン技術で希少性だけを担保していてもどうにもならないナマモノなのがカードの難しいところだが、それを理解せずに「数が少ないヤツが価値のあるモンやろw」と小学生みたいな発想で決めた上限枚数設定も頭を痛める。

 

レジェンド999枚 ゴールド1999枚 ...いったいどういうユーザー数の想定をしたらこの上限枚数でやったろうと思ったのだろうか。

仮にデッキに3枚投入可能だとしたら、フルプールで遊べる人間は最大でも999人、3投入で遊べる人間は最大333人しかいない。

 

 

2018年5月11日 投稿者: CRYPTOGAMES
『Crypto Spells』の事前登録者数が5000人を突破
弊社が開発中のブロックチェーンTCG『CryptoSpells』が事前登録者数5000人(2018年5/11日時点)を突破し、日本で最も事前登録者数の多いブロックチェーンゲームになったことをお知らせいたします。

引き続き、ブロックチェーンTCG『CryptoSpells』をどうぞよろしくお願いいたします。

 

公式HP上でだが、5月の段階で事前登録者数5000人、サービス開始時ツイッターフォロワー数7000人前後のユーザーが見込めていて、さらにeスポーツ大会を開催する、遊戯王MtG・HSを引き合いに出して第3次TCG革命だといわんばかりに息巻いていたのにこの数字の見通しの甘さは何なのか。

 

 

  • 内部管理体制

>>無断転載しちゃうくらいにはガバガバな運営や、連絡先が@gmailだったり会社が一軒家だったりもう突っ込みどころしかない運営の内部体制は全く整ってなかったというのは目に見えていた。

そんなボロボロの健康状態の会社に”ビットコイン”の管理ができるのか?という疑問はもっともだろう。っていうか金融庁の許可取った?取れないよね。っていうか許可認可必要なのかも分からんが、もし必須だった場合はどうするのか、おそらく認可は下りないだろう。

というかそもそもビットコイン決済必要だったか?という疑問すらある。ブロックチェーン推しなのはコンセプトの一つだからまあ分かるが、決済にわざわざ使い、アフィ報酬として15%のビットコイン付与という釣餌もあり胡散臭さの塊である。

 

  • ロードマップ ホワイトペーパー

 >>むしろ全く決めてなかったのかよ、と突っ込みたい。

 

 

 

まとめ

 

対戦に使うカードの上限枚数が決まっているっていうのは、金持ちが札束積んで買い占めたら環境操作なんてお手の物だってのは小学生でも分かる。

ハンターハンターのGI編でもアカンパニー合戦になったときには数が多いほうが勝つから買い占めるぞみたいなヤツやってたし、カイジの限定じゃんけんでもカード買い占め作戦で勝利をつかもうとしていた。

TCG民が大嫌いなテンバイヤーを誘致しまくっていたってのもクソな要因になっていたし、ブロックチェーンとTCGを融合させる意味が投機以外に価値が見出せないような例をわれわれに見せてくれた。

 

せめてプレミアムカード(イラスト違いだとか、動くカードなどのこと)のみ発行上限枚数を定めて希少性を出すとか

限定スキンやカードバックなどのサプライをなんかうまいことそういう感じにしてくれればよかったのにな、と思いました。

 

このアイディア、使ってもいいですよ!CRYPTO GAMES INCさん!